Michele De Lucchi

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前衛的で実験的な建築の時代、彼は「カヴァート(Cavart)」、「アルキュミア(Alchymia)」、「メンフィス(Memphis)」などのムーブメントを代表する中心人物でした。イタリアのオリベッティ社では1992年から2002年までデザイン・ディレクターを務め、コンパックコンピューター、フィリップス、シーメンス、ヴィトラ社の実験的なプロジェクトを推進するほか、実験的なプロジェクトの開発や、オフィス開発に関するさまざまな持論を展開しました。また、イタリアやヨーロッパの有名企業、美術館の照明器具や家具をデザインし、ドイツのドイツ銀行、イタリア郵便公社、イタリアのテレコム・イタリア、インテーザ・サンパオロ、イタリアのウニクレディトなど、世界中の企業や金融機関のビルの設計または改装を手がけ、さまざまな仕事場に技術的および美的イノベーションをもたらしました。美術展やデザインの展覧会のセットアップを手がけただけでなく、個人の建物や展示レイアウトのデザインも行いました。近年は、2015年に開催されたミラノ万博のパビリオン(Padiglione Zero、Expo Center、Intesa Sanpaolo Padiglione)や、ガエアウレンティ広場に新設されたウニクレディトのパビリオンなど、ミラノで数多くのプロジェクトをデザインしています。プロとしての作業は、常に、建築、デザイン、技術、工芸の個人的な探求と並行して進められます。その作品の一部は、ヨーロッパ、アメリカ、日本の主要なデザイン博物館に展示されています。2000年には、デザインと建築への貢献が認められ、チャンピ大統領からイタリア共和国の役員に任命されました。2001年には、ヴェネツィア大学のデザイン・芸術学部の教授に任命。2006年には、「生活の質」への貢献が認められ、キングストン大学から名誉博士号を授与されました。